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「カーペットを敷きたい」「防音対策をしたい」「和室を洋室のように見せたい」など、畳の上にカーペットを敷きたいなんてことありますよね。でも、そんなとき気になるのは「カビ」や「ダニ」。畳の上にカーペットを敷いて大丈夫か心配ですよね。

今回は畳の上にカーペットを敷く際に気をつけたいことについて書いていきます。

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畳の上にカーペットや絨毯を敷くのはNG

せんか笑1
せんか

和室にも絨毯敷きたいことってあるよね!

さんちゃん2
さんちゃん

畳の上にカーペットや絨毯を置くと、カビ・ダニの原因になっちゃうヨ!どうしても敷きたい人はメンテナンスをしっかり!

結論から言うと、畳の上にカーペットや絨毯、マットやラグなどの敷物を敷くのはおすすめしません。働き方の変化や物件の気密性向上などが原因で、カビやダニが発生しやすく、敷いたあともケアが必要となり、敷く前には見えてなかった以下の様な問題が出てくるからです。

  1. カビが生える
  2. ダニが増える
  3. 滑って危険
  4. 敷きっぱなしで不衛生

1. カビが生える

畳とカーペットとの間には湿気がたまりやすく、カビが生える原因となります。特に梅雨時期や秋雨時期は、高温・多湿でカビが生えやすくなるので注意が必要です。

「換気」は非常に有効ですが、「忙しい」「手が回らない」「日中家にいない」などの理由で、換気ができないと、カビが発生しやすくなります。家屋の気密性も高くなってきているため、温かく、湿度も逃げにくくなっています。

せんか笑1
せんか

確かにカビとダニっておんなじ所にいるイメージだね。

2. ダニが増える

ダニはカーペットや絨毯などに好んで住みつきます。

カーペットは、ダニのエサとなるホコリや食べかす、髪の毛やフケなどがたまりやすく、ダニが繁殖する環境が整っているため、ダニが増殖しやすいです。他の家具の中でもカーペットは布団に次いでダニが生息している場所です。

畳もダニが多く生息する場所なので、畳の上のカーペットでは、フローリングの上のカーペット以上にダニへの注意が必要です。

せんか汗
せんか

え?カーペットってそんなにダニがいるところだったの(汗

3. 滑って危険

小さいラグやカーペットだと、軽くてすぐに移動してしまうため、滑って危険です。特に子供がいる家庭では、子供が走り回った拍子に滑って転んでしまう可能性があるため、怪我や事故の恐れがあります。

せんかピーン
せんか

うちの子も直ぐに走り回るから、滑り止めをしてるわ

4.敷きっぱなしで不衛生、畳が傷む

「共働きで日中家にいない」「天日干ししている暇がない」「忙しくて掃除ができない」など、生活や働き方の変化で敷きっぱなしになってしまうことがあります。特に2畳、3畳サイズになってくると、メンテナンスも大変です。敷きっぱなしになると、カビやダニが発生して不衛生になり、湿気やカビは絨毯や畳を傷める原因となります。

せんか汗
せんか

仕事をしながら、家の中の管理するのは本当に大変!

カビとダニはカーペットや絨毯が大好き

和室の絨毯

せんか汗
せんか

カーペットや絨毯にもダニがいるの!?

さんちゃん2
さんちゃん

畳とカーペットの相性は抜群だから、ダニの繁殖には要注意ダヨ!

カビが増えると、ダニも同じように増えます。カビとダニの発生・繁殖条件は非常に似ており、以下の条件でカビ・ダニが増えていきます。

気温:20~30℃
湿度:70~80%
エサ(栄養):ホコリ、汚れ

ダニが増えると「ダニ刺され」が発生したり、ダニの死骸やフンは「アレルゲン」となりアレルギー症状を引き起こします。

カーペットの上に布団を敷いて寝るのはやめよう!

さんちゃん2
さんちゃん

ダニの多い場所No1,No2だからできるだけ控えた方がいいかも…。

「畳」「カーペット」「布団」は、それ単体でも「カビ」「ダニ」が発生しやすい場所です。
畳の上にカーペットを敷き、その上に布団を敷いて寝るのは、「カビ」「ダニ」の発生環境を整えてあげているようなものです。「ダニ刺され」の原因にもなるので、おすすめはしません。

どうしてもカーペット敷きたい!という人のための対策

せんか笑
せんか

どうしてもカーペットを敷きたい人はどうしたらいいのかな?

さんちゃん2
さんちゃん

できるだけ湿気をため込まないでダニ・カビを防ぐ対策をしよう!

防カビ・防ダニシートを敷く

どうしても畳の上にカーペットや絨毯を敷きたい人は、「防カビ・防ダニシート」を敷くようにしましょう。カビとダニ両方の対策ができます。全体に敷き詰めるタイプの絨毯の場合、全体に防カビ・防ダニシートを敷いてから敷き詰めるようにします。

滑り止め加工のないものを選ぶ

カーペットの裏面にすべり止め加工のされたものは、通気性が悪いため、滑り止め加工のされてないものがおすすめです。一方で滑りやすくなるので、滑り止めシートを部分的にカーペットの裏面に張り付けるなどの対策は必要です。

ダニ取りシートを設置する

畳とカーペットの間にダニ取りシートを設置するだけでOKです。ほとんどのものは3ヶ月間の持続効果があるので、年に4回変えるだけでダニの心配がなくなります。いつ設置したか忘れてしまう人は、定期便だと交換時期に商品が届くので便利ですよ。

失敗しないダニ取りシート!おすすめランキングBEST5【エビデンスあり】

カビ・ダニの発生を防ぐためのケア方法

絨毯を掃除機掛け

せんかピーン
せんか

カーペットや絨毯は日ごろのメンテナンスが大切ね!

さんちゃん2
さんちゃん

放っておくとあっという間にカビ・ダニが繁殖するから、気をつけようネ!

畳の上にどうしてもカーペットを敷きたいという人は、日ごろのケアが大切になります。カビ・ダニの「エサ」「栄養源」と「湿気」を取り除いてあげるようにしましょう。

「ゆっくり掃除機掛け」でカーペットや絨毯のエサ・栄養源を取り除く

カビやダニのエサ・栄養源の除去には、掃除機掛けが有効です。カビやダニのエサ・栄養源となる「ホコリ」「髪の毛」「食べかす」「フケ」を除去することで、繁殖を抑制できます。
ダニの死骸やフンも除去できるので、こまめに掃除機がけはしたいところです。

●ゆっくり掃除機掛けのやり方
カーペットの掃除機掛けは、「行きに10秒」、「帰りに10秒」かけるようにします。一カ所に当てる吸引時間を長くすることで、カーペットに絡みついたごみやダニの死骸などをしっかり取り除くことができます。

畳の上も掃除機掛けする

カーペットの目地を通過したり、横から入り込んだ細かな「ごみ」や「汚れ」が、カーペットの裏に入り込んでしまう場合もあります。これらを取り除くことでダニの繁殖を抑えられます。大きいものは、半分ずつカーペットをめくって、全体を掃除機がけしましょう。

風を通す

天日干しがてら外に干したり、片側ずつカーペットをめくり裏側にも風を当てるようにします。カーペットや畳との間にたまった湿気を取り除きましょう。1ヶ月くらいを目安にカーペットの裏側の湿度をチェックします。晴れた日や風のある日には窓を開けて「換気」をすることもおすすめです。

カビ・ダニが発生してしまった場合はどうする?

万が一カビ・ダニが発生した場合は、除菌やダニ駆除の対策を行いましょう。早めに対策することで、増殖を抑えることができます。

カーペットと畳のカビ取り

消毒用エタノール

せんかピーン
せんか

カビには消毒用エタノールがいいのね!

カビがひどくない場合は、「消毒用エタノール」で除菌することができます。消毒用エタノールは薬局やドラッグストアで簡単に手に入ります。カビタンパク質を分解してくれるので、カビの除去・予防ができます。やり方は簡単です。

  1. 消毒用エタノールを100均などのスプレーボトルに入れる
  2. カーペットの裏面、畳にスプレーを直接吹きかける
  3. 少し置いてタオルで水分をふき取る

カーペットに発生した黒カビの漂白はできませんが、カビの除菌・予防に有効です。

※揮発性・引火性があるので、取り扱いにはくれぐれも注意しましょう。

カーペットの黒カビのシミは漂白剤で漂白

さんちゃん2
さんちゃん

色落ちしちゃうかもしれないから最初は慎重に!

カーペットは、カビがひどくなると黒カビのシミができる場合があります。シミはエタノールでは落とせないため、漂白剤でシミ抜きをします。塩素系漂白剤だとカーペットの変色などの恐れがあるので、「ワイドハイター」など衣類用の液体の「酸素系漂白剤」を使用します。

※最初に目立たないところで「色落ち」しないか確認してください。

  1. 表面のカビをタオルでふき取る
  2. 漂白剤の原液または水で薄めてカビ部分につける
  3. 10分~1時間ほど様子を見る
  4. 水を絞ったタオルで叩いて漂白剤をふき取る
  5. ドライヤーをかけて乾かす

カーペットと畳のダニ退治

畳

せんか汗
せんか

ダニが発生しちゃったらどうしたらいいの!?

さんちゃん2
さんちゃん

忙しい人ならダニシートが手軽で便利ダヨ!

ダニ退治で大切なのは、「ダニを駆除する」「アレルゲンを除去する」の2つです。ダニを死滅させたとは掃除機がけをして、ダニを吸い取るようにしましょう。カビ対策と同時に行う場合、カビ対策を先にしておくと掃除機でカビの胞子をまき散らす心配がありません。

① カーペットに通気・乾燥させてダニを駆除する
② ダニ駆除剤をスプレーしてダニを駆除する
③ ダニシートを置いてダニを捕獲・駆除する

以上の方法でカーペットと畳のダニを退治することができます。
「① カーペットに通気・乾燥させてダニを駆除する」はダニの駆除できる数は少ないので、日常的に行うことが大切です。外に干したからと言ってすぐに効果が期待できるわけではありません。

「② ダニ駆除剤をスプレーしてダニを駆除する」は、ダニを死滅させるのには有効です。ただし、毛足が長いものだと殺虫成分が奥にまで潜り込んだダニに届かない可能性があります。

「③ ダニシートを置いてダニを捕獲・駆除する」だと、カーペットと畳の間に置くだけで、両方を同時に対策することができます。置くだけでいいので非常に手軽です。

畳のダニを徹底駆除!意外と知らない畳の正しいダニ退治

畳の上にカーペットを敷くときの注意点

青い畳にはカーペットを敷かない

青々とした新品の畳は、まだい草が若く水分をたくさん含んだ状態です。その上にカーペットや絨毯などを敷いてしまうと、湿気がたまりカビが発生しやすくなります。しっかり乾燥してくると黄色くなってきますが、特に新しい畳にカーペットを敷くときには注意が必要です。

まとめ

・畳の上にカーペットはカビ・ダニの原因になる
・どうしても敷きたいときは防カビ・防ダニシートを敷く
・どうしても敷きたいときは風通し・換気などのケアに気を付ける
・通気性の良いカーペットを選ぶ
・カビ対策には消毒用エタノールで対策

畳は天然の空気清浄機です。湿気っぽい時には空気中の水分を吸収し、晴れた日には吸収した湿度を発散してくれます。
畳の上にカーペットを敷くとカビ・ダニの問題が発生する場合が多いので、もし敷くときは、カビ・ダニ対策をして、敷きっぱなしにしないようにしましょう。
また、換気、掃除機掛けはカビ・ダニ両方の繁殖抑制につながるので、定期的に行って清潔に気持ちよく過ごせるようにしたいですね。