季節の変わり目や久しぶりにしまっておいた寝具を出してきたときに「家の洗濯機でダニが退治できるのでは?」と疑問に思ったことはありませんか?
「洗濯すればダニは死ぬのでは?」「洗濯でダニが退治できる?」ということはもちろん、ダニの知識がある人ならば、「ダニが洗濯機に残ってしまわない?」「洗濯できないものはどうやってダニを退治したらいいの?」なんてことも気になりますよね。
洗濯すれば簡単にダニが退治できると思いきや意外と強いダニ。洗濯でダニを退治するには、それなりの工夫や知識が必要です。ダニアレルギーのもととなるチリダニは日ごろからダニ対策をし退治しておきたいところです。
今回はダニを洗濯で駆除したい!と思っている人向けに、ダニ退治とその効果についてみていきたいと思います。
洗濯でダニ退治をするポイント
- シーツ・カバー・衣類などは洗濯でダニが取れる!とりあえず洗濯しよう!
- 毛布・厚手のタオルケットは、最初に高温乾燥してダニを熱で退治するのがおススメ!
- 掛け布団・敷布団などの大物は宅配クリーニングがおススメ!
目次
- 1.ダニは洗濯しても死なないって本当?
- 2.家庭での洗濯でダニ退治に向いているもの、向いてないもの
- 3.ダニを洗濯で駆除するには70℃以上のお湯につけてから洗う
- 4.洗濯後に乾燥機をかけてもダニ駆除に効果あり
- 5.ドラム式洗濯機は洗濯槽でのダニの繁殖に要注意!
- 6.ダニ駆除機能を搭載し、高温水でダニ退治できる洗濯機は?
- 7.洗濯ができない衣類は布団乾燥機にかけよう!
- 8.布団などの大物はコインランドリーで洗濯・乾燥しよう!
- 9.時間がない人や敷布団掛け布団などの大物は宅配クリーニングがおススメ!
- 10.洗濯できないソファやマットレスはダニ捕りシートで撃退しよう!
- 11.防ダニシーツ、防ダニ布団でダニを布団に寄せ付けない!
- まとめ
1.ダニは洗濯しても死なないって本当?
洗濯すれば、ダニも一緒に洗い流されるんじゃない?
ダニは洗剤液や水流程度じゃ死なないんダヨ!意外とダニって強いんダ!
アレルギーの原因にもなる、チリダニは、洗剤の溶けた水の中で一週間以上生息することもあると言われ、水にとても強いで生き物です。ダニはかぎづめの様な手をしており、引きはがそうとすると繊維にしがみつこうとする習性があります。そのため、厚手の毛布やタオルケットはダニが繊維の間にもぐったり、しがみついたりすることで、洗濯をしてもダニが残ってしまうことが多いのです。
2.家庭での洗濯でダニ退治に向いているもの、向いてないもの
洗濯でダニ退治を考えるのであれば、主に薄手のものを洗うことを心がけましょう。薄手のものは掴むところがないため簡単にダニを洗い流せますが、厚手のものはつかみどころや、潜り込むスペースがあるため、ただの洗濯でダニを除去するのは困難です。
薄手の物 | ダニがしがみついたり、もぐりこんだりする場所がないため水流で洗い流せる |
厚手の物 | ダニがしがみついたり、生地にもぐりこんだりするため除去しにくい |
しかし、ダニの除去は難しくてもダニアレルゲンの除去に洗濯は有効です。
洗濯機でダニの除去率を調べた実験では、
- シーツなどのカバー類・衣類は、ダニ除去率90%
- 毛布・厚手のタオルケット等のダニ除去率50%
- 掛け布団のダニ除去率40%
となっています。そして、ダニアレルゲン(ダニの死骸など)の除去率はいずれも90%以上という結果がでています。
サイズが大きく家庭の洗濯機で洗うのが難しいものもあるので、なんでも洗濯機で洗おうとすると難しいかもしれません。家庭でダニ駆除をするのに、洗濯に向いているものと向いていないものを分けてみたので、以下の表を参考にしてみてください。
家庭での洗濯に向いているモノ | 家庭での洗濯に向いていないモノ |
・服・衣類 ・シーツ・枕カバー・タオルケット・薄い毛布・ひざ掛け ・ぬいぐるみ ・その他カバー類など ・カーペット | ・カーテン ・掛け布団・敷き布団 ・厚手の毛布 ・その他大物など |
ちなみに、服や衣類などの薄手の物は家庭で定期的に洗濯することがダニ退治に有効ですが、布団などの大物についてはコインランドリーで洗濯したり、宅配クリーニングサービスなどを利用した方が、より効率よくダニを駆除できます。布団もフカフカになり一石二鳥ですよ。
布団をコインランドリーで洗濯した結果
布団宅配クリーニングのフレスコ|口コミ・評判まとめ
洋服のダニ退治の仕方については、洋服を傷めずにダニ退治したい人のための8つの方法にも詳しく書いてあります。
洗濯できるものや、洗濯物の「厚さ」「大きさ」に合わせてダニ退治することが大事ね!
3.ダニを洗濯で駆除するには70℃以上のお湯につけてから洗う
ダニは60℃以上の温度で一瞬で死滅することがわかっており、熱湯につけることでダニを死滅させる効果はあると言えるでしょう。最初に熱湯でダニを駆除したあと、洗濯することで、ダニの死骸もアレルゲンと一緒に洗い流すことができるのでおすすめです。熱湯でのダニ駆除については、ダニを熱湯で駆除は間違い!?素材やものに合わせた適切な殺ダニ法に詳しく書いてあります。
大きいモノだと内部に熱が伝わる前に温度が下がってしまうので、お湯の温度は少し高めにして70℃以上にするのがよいでしょう。気温や素材の冷え具合などによっても温度の下がり方は変わるので、十分モノに熱が通るように温度やお湯の量を調整してください。
衣服類は高温のお湯や熱湯をかけてしまうと、素材によっては生地が傷んだり、縮んでしまったりする可能性があります。洗濯タグの表示や素材をよく確認してから行うようにしましょう。
4.洗濯後に乾燥機をかけてもダニ駆除に効果あり
洗濯、乾燥まで一気にやればダニも退治できるし簡単!子どもが舐めてしまうものは重点的に乾燥したいね!
お湯に浸してダニ駆除を行わない場合も、高温で乾燥させることのできる乾燥機はダニ駆除の効果があります。乾燥機にかけることで高温・乾燥状態を作ることができ、ダニは死滅してしまいます。乾燥機にいれた洗濯物が完全に乾燥した後、50℃以上で20~30分は加熱しつづけることをお勧めします。洗濯物の乾き具合を見ながら乾燥時間を調整するようにしましょう
※素材によっては高温により生地が縮んでしまう可能性があるので、注意しましょう。
5.ドラム式洗濯機は洗濯槽でのダニの繁殖に要注意!
洗濯した衣類や寝具からダニが洗濯槽に残ってしまうことも考えられます。次の洗濯でダニが他の衣類に移ってしまわないように予防しておきたいところです。洗濯機のメンテナンスはダニだけでなく、カビや臭いの予防にもなるので定期的に行っておくことをおすすめします。
洗濯槽を1ヶ月に1回漂白してダニの繁殖を予防する
漂白剤によるダニの駆除については、効果を検証したものはありません。ただし、捕まるところがなければダニも水流で流されてしまいます。ドラム式洗濯機は洗濯したあと、何もしないと洗濯槽に残った水分が乾燥しきらならいため異臭の原因となります。1ヶ月に1回の洗濯槽洗浄(漂白)は、雑菌の繁殖予防にもなりますし、洗濯槽に残ったダニも一緒に洗い流せる可能性があります。
洗濯が終わったら洗濯層を乾燥させてダニの繁殖を予防する
縦型式洗濯機はフタを開けておけば、自然と洗濯槽の乾燥が期待できます。しかし、ドラム式洗濯機は構造上フタを開けてもなかなか洗濯槽が乾きません。槽乾燥の機能がついている洗濯機であれば、洗濯後に洗濯槽の乾燥を行うようにしましょう。ダニは熱と乾燥に弱いので、仮に洗濯槽に残ったダニも死滅させることが期待できます。
ドラム式洗濯機は洗ったら、毎回乾燥させることが大切ダヨ!
6.ダニ駆除機能を搭載し、高温水でダニ退治できる洗濯機は?
海外では一般的な高温のお湯による洗濯ですが、日本では水質の違いなどから洗浄力が落ちてしまうという理由で、お湯による洗濯は普及しませんでした。
しかし、60℃以上のお湯で洗濯物を洗うことは、ダニ駆除にも効果があり、除菌もできるので一石二鳥の効果があります。最近は温水の洗濯ができる洗濯機もでてきたのでご紹介します。
ただし、高温のお湯での洗濯は洗濯機の部品などを傷めてしまう可能性があるので、専用の洗濯機以外での高温お湯での洗濯はやめた方がいいでしょう。
どうしてもやりたい場合は、バケツや桶などの別の容器で熱湯消毒を行ったあとに、通常の洗濯をすれば、ダニ駆除で同じ効果があります。
パナソニック ななめドラム洗濯乾燥機 NA-VX9900L-N
パナソニック ななめドラム洗濯乾燥機 NA-VX9900L-Nは、「ダニバスターコース」を搭載しています。最初にプレ乾燥で約65℃以上の温風で約90分の加熱をし、ダニを死滅、衰退させてから洗濯を行うという機能です。ダニは高温になるほど活動が鈍くなり死滅しやすいので、通常の洗濯で落ちにくいダニを温風で弱らせることで、通常の洗濯では落ちにくいダニを洗濯物から引きはがします。最初にダニを死滅・衰退させてから洗浄で洗い流すという理想の流れです。
毛布に付着させたダニの死滅率は99%以上、アレル物質(ダニのフンや死骸)も除去率99%以上という試験結果もでているので、ダニアレルギーの人がいる家庭では大活躍しそうです。
タオルケットや毛布などの寝具も自宅で丸洗いできるので、初期費用は高いかもしれませんが、何度も使うことを考えると経済的です。
最初にダニを殺せればダニの死骸を取り除く必要もなくてスムーズだね!
日立ビートウォッシュ洗濯乾燥機 BW-DV120C
日立ビートウォッシュ洗濯乾燥機 BW-DV120Cは、洗濯・脱水容量が12㎏と業界最大クラス(※2018.10.23現在)の洗濯機です。「ダニ対策コース」を搭載し、温風加熱により衣類の温度50度以上で20分以上加熱したあと、すすぎでアレル物質(ダニのフンや死骸)を取り除きます。
ダニの死滅率99%以上、ダニのアレル物質の除去率90%以上という検査結果がでており、縦型式洗濯機でありながら衣類の乾燥機能と30~40度の温水洗浄機能も備えています。縦型式洗濯機はドラム式洗濯機に比べ洗浄力が高く、大容量で一度に洗濯できるので、家族の多い家庭で大活躍しそうです。
7.洗濯ができない衣類は布団乾燥機にかけよう!
洗濯ができないジャケットやコートなどの衣類は、布団乾燥機で高温加熱するのがおすすめです。布団乾燥としてだけでなく、ダニの高温加熱による駆除を目的としても使えます。ダニは50℃以上で20~30分ほどで死滅しますので、30分以上は加熱したいところです。
ダニで困っている人必見!おすすめ布団乾燥機12選と正しい選び方
8.布団などの大物はコインランドリーで洗濯・乾燥しよう!
掛け布団や敷布団など、自宅で洗濯が難しいものは、コインランドリーでの丸洗いでもダニ退治ができます。布団に蓄積したアレルギーのもととなるダニのフンや、ダニのエサとなる人間のフケや皮脂、汗などの汚れも取り除くことができるのでおすすめです。
乾燥の温度設定ができるもがあるので、。乾燥時間は布団内部が60℃以上になることを意識して、乾燥後も70℃以上で30分はキープしたいところです。布団乾燥で死滅したダニは布団にそのまま残ってしまうので、乾燥のあとは掃除機で丁寧に布団からダニを取り除くようにしましょう。
ダニに効果があるの?おすすめ布団掃除機9選【2019年版】
9.時間がない人や敷布団掛け布団などの大物は宅配クリーニングがおススメ!
コインランドリーに行くまでの脚がない人や、仕事で忙しく時間が取れない人は布団宅配クリーニングがおすすめです。
布団宅配クリーニングなら、自宅に届いた宅配キットに布団を入れて、集荷に来てもらうだけ。約1~2週間後にはダニや汚れを徹底洗浄したふわふわの布団が届きます。
当サイトでは布団丸洗いの「フレスコ」をおすすめしています。
全国一律送料無料で、リピート割、貸し布団サービスもあるので、安心して布団クリーニングに出すことができます。布団を傷めずに丸洗いすることを研究しつくした会社はフレスコだけです。
10.洗濯できないソファやマットレスはダニ捕りシートで撃退しよう!
ソファやマットレスなど洗濯できない大物は、ダニ捕りシートでダニ駆除をするとよいです。ダニ捕りシートはおいてから1週間ほどで効果が出始めます。即効性はありませんが、置いておくだけで生きているダニを捕獲・死滅させることができるので手軽にダニ退治ができます。
当サイトでおすすめしている「ダニ捕りロボ」なら捕獲したダニを100%死滅させることができ、定期コースなら買い忘れも防げます。
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11.防ダニシーツ、防ダニ布団でダニを布団に寄せ付けない!
布団の内部に隠れたダニは、暗くなると温かい人のいる面へと移動してきます。防ダニシーツや防ダニ布団は高密度に織った生地で、ダニが布団からシーツの生地の隙間をぬって出てくるのを防いでくれます。
簡単な掃除機掛けやコロコロなどの簡単な手入れは必要なものの、ダニアレルギーだけでなく、花粉症、ハウスダストにも改善しているなどの感想もあり一定の効果は期待できそうです。
ダニアレルギーの方は、ダニシーツや防ダニ布団も視野にいれてみてもいいかもしれません。
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まとめ
- ダニは洗濯では死なない
- 衣類・シーツなど薄手の物は洗濯機でダニを除去できる
- 毛布・厚手のタオルケットは70℃以上の温水につけてから洗濯するとダニを駆除できる
- 洗濯のあとに乾燥機でダニを駆除することもできる
- 洗濯できないものは他の方法でダニ退治
今回は家庭の洗濯機でできるダニ退治のその効果について書いてきました。
洗濯でダニを死滅させることは難しいですが、定期的な洗濯で確実にダニの数を減らせることが期待できます。
容量の大きい洗濯機であれば、毛布などの厚手の物も洗濯できますし、温風乾燥機能があれば、洗濯物についたダニを事前に弱らせて確実に除去することができますね。
熱に弱いダニを死滅させるには50℃以上を20~30分という条件で加熱することが大切です。
布団などの大物を洗濯するコインランドリーを利用する場合は内部まで熱が届いているかに注意し、宅配クリーニングやダニ対策グッズを利用したりしながら、効率よくダニ退治したいですね。